四国満喫きっぷを使って松山へ旅立つ(2日目)

松山は近くて遠い場所

麓から見上げた松山城

10月4日(日)四国満喫きっぷの旅は2日目です。1日目は高知でした。

松山へは中学の修学旅行で九州へ行く途中、夜行で松山まで行き、そこから船で別府へ向かいました。夜中に通っただけの松山でした。

その後、奥道後温泉へ家族と出かけました。その時もJR松山駅から奥道後まで直接行ったので松山市内観光したことありません。

松山城も道後温泉もどこにあるのやらちんぷんかんぷんです。奥道後と言うので道後温泉の近くかと思っていましたが違いました。

でも奥道後温泉とても良かったなー。

四国でも松山市は香川県から遠く感じます。西に向けては、なかなか行く機会がないのです。

そこで今回は松山市を訪れてみることにしました。といっても滞在時間が短いので(日帰り旅行なので)JR松山駅付近の散策だけにしました。

香川県JR多度津駅から出発です

JR多度津駅は、鉄道で四国各県へ行くのには便利な駅です。特急も停車します。

松山や高知へは乗り換えなしで行けます。徳島へは高松で乗り換えます。

今回のルート

駅構内に藍よしのがわトロッコ列車が停車中

ホームに上がるとカメラを持った人があちこちにいます。なるほど見かけぬ列車が止まっています。ホームではない構内にです。

藍よしのがわトロッコ」とあります。観光列車のようです。

それでカメラを持った人がホームや駅周辺にいたのですね。私は鉄道写真は撮らないのでどんな内容の観光列車なのかわかりませんでした。

あとで分かったのですが、この列車は10月10日から徳島ー阿波池田(徳島線)を運行することになった観光列車だそうです。

10月3日に高松駅で展示会があり、この日4日は阿波池田で展示会があるようでした。

それで高松から阿波池田へ行く途中多度津駅で一服?していたようです。時間の関係で動き出したところは見れませんでした。

私は鉄道は好きですが、列車名とか型番など全くわかりません。そういうのにはあまり興味ないのです。

鉄道写真もほとんど写しません。撮り鉄ではないのです。鉄道であちこち行くのは大好きですが、お金がありません。

しかし訪れた駅の駅舎は必ずと言っていいほど写真撮ります。記録として写す感じですね。

今回驚いたのは、新しい観光列車を撮影に来ている人が案外いたのです。

しかも運行する場所ではない多度津駅にです。どこかで情報知ったのでしょうか。

写真撮る人見ていると、つい自分も写したくなりました。写したくなる気持ちが少し分かってきました。

松山行きの列車が入ってきました

隣のホームにアンパンマン列車が入ってきました

隣のホームにアンパンマン列車が入ってきたのでちょっと写しました。かわいいですね。

列車写すのもいいですね。

特急しおかぜ1号

多度津駅を8:09に発車する特急しおかぜ1号です。松山駅には10:06に着きます。

今回は列車の写真も写していく覚悟ができました。

松山まで車窓からの景色を楽しむ

海岸寺駅を好きたら瀬戸内海が見えた

高知へ行く時に電車から大歩危・小歩危の景色見えるか期待していました。天気もよかったのですが、樹々やトンネルで思ったよりも吉野川見えませんでした。

今回松山までは瀬戸内海沿いを走るので、海をみることできると思っていました。

しかしこの日は朝から曇り空。あまり窓からの景色は期待していませんでした。

実際海が見えても遠くが霞んでよく見えませんでした。上の画像は思ったよりも島々が写っていて驚いています。

電車の中ではDJIOsmo Pocketで車窓からの動画を撮っています。写真は動画からの画像です。

霧なのか雲なのか

曇り空であまり景色期待できませんでした。

ところがJR詫間駅を過ぎたところから山に雲か霧なのかわかりませんが、白くたなびいているのです。近くに住んでいればカメラ持って写しに出かけたでしょう。

電車の中からなのでほんの少しだけ写すことができました。

海岸線ばかりを走るのではなかった

松山までは海岸線をずーと走るとばかり思っていました。

ところが海からだいぶ離れた場所や山間を走ることもありました。思っていたよりも変化に富んだ景色を楽しむことができました。

上の画像は伊予西条駅を過ぎてからの景色です。急に広々として畑などが現れました。ちょっと驚きの景色でした。

今治駅をすぎると少しいてからしまなみ海道の橋が見えてきました。と言ってもほんの少し、上の画像ではよくわからないと思います。

今治市は大きな街ですね。電車からも感じました。今治市は松山市に次いで大きな街だと思います。

今治城があるので行ってみたいけど行けないのが世の常です。

もうすぐ松山だぞ

今治を過ぎてからは海沿いを走ることが多くなり、ちょっと横須賀へ車で行く途中の感じがしました。海と山が迫っていてクネクネしたところが同じように思えたのです。

海岸近くを走っています

今回は海側の席に座りましたが、反対側からは中央構造線が走る山々を見ながらの景色を楽しむこともできます。

帰りには山側が見える方に座る予定です。

JR松山駅に到着!お疲れ様!!!

JR松山駅

JR松山駅は昔風の駅でした

10:06にJR松山駅に着きました。

JR松山駅は思ったよりもこじんまりしていました。

人口が四国で一番大きな街ですが駅舎は一番小さい感じです。

昔ながらの駅という感じです。何十年も前に奥道後温泉へ行く時も降りたのですが、その時は駅前のタクシーで即奥道後へ行き、帰りも寄り道もせず

電車で帰りました。駅前の様子も見ずに帰ったと思います。

話によると再開発で駅が高架になるようです。工事はもう始まっているとか。

松山では私鉄の伊予鉄道が幅をきかせていて電車やバスが市内や周辺を走り回っているそうです。

当然利用客も多いでしょうね。

JRは市の中心から少し離れているようだし、路線数も少ない。利用客も少ない。当然駅も大きくできない。

歴史も伊予鉄道の方が古いと思います。

そんなJR松山駅に着き、これからどうしようかと悩んでいましたが、この日も日帰りであまり滞在時間長く取れません。

道後温泉へは無理。松山城も登ると時間かかりそう。

でもせっかくなので松山城がある方向へ歩いていくことにしました。

松山城はいずこ

とりあえずJR松山駅前をまっすぐお城がある方角へ歩いてみた。

そうすると正面にこんもりとした森のようなものが見えた。

それにしてもやたらと道路幅が広い。真ん中を電車が走り左右をバスが通り過ぎる。色も橙系で明るい感じだ。

なるほど伊予鉄道一色という感じだな。

城山公園というが

正面の森は公園のようだ。大きな堀もある。堀の幅も広いし公園も広そうだ。公園の方へ渡りたいが橋がない。堀沿いに歩いてやっと公園に入れた。

公園の周囲は堀と土塁で囲まれているようだ。

土塁から松山城が見えたではないか

土塁から松山城が・・・

公園に入りすぐのところに土塁へ登るところがある。登ってみた。

結構しっかりした土塁。下を見ると堀。公園内部は木々であんまりよく見えない。

建物と芝生のようなものが見える。なるほど公園だ。

ところがしばらく歩いていると、木々の間から何やら山が見え高い石垣と建物。そして山の上にはお城。

ななんと松山城だ。えーこんな場所に松山城があるのか。上の画像ではわかりにくいのですが、上の方に天守閣が見えるのです。

いそいで土塁から降りたいのですが、降り口がありません。ずいぶん歩いてやっと土塁を降り公園の内部に入りました。

松山城は山の上ばかりではなかった

松山城二の丸史跡庭園と山上の半丸

土塁を降り公園内に足を踏み入れた瞬間、目の前に広がる景色にただ呆然と立ち尽くしてしまいました。

松山城の麓に広がる高い石垣と建物。なんだろう。どこか宗教の建物か?

でもこんな場所に宗教はね。近づいてみました。

そしてやっと松山城の全貌が明らかになったのです。

今いる公園は松山城の三の丸。目の前の高い石垣の場所が二の丸。そして山の上が本丸だということがわかりました。

通常松山城と言っているのは山の上の本丸にある天守閣などの事だったのです。

実際はとても広い範囲が松山城なのです。驚き桃の木山椒の木です。

城山公園説明板

実はこの日も日中とても暑く、ここまで歩いてくるのにとても疲れていました。

しかしこの景色を見てシャキッとしました。

ダラダラしては殿様に申し訳ない。厳かな気持ちでこれからお城へ向かおう。

いざ松山城二の丸史跡庭園へ

麓の城山公園も三の丸だったところ。

これから本丸のある山上へ登るか、二の丸史跡庭園へ寄ってからにするかどうするか。

松山城へはロープウェイでしか行けないものだとばかり思っていたら、歩いて登れるのだ。

途中まで二の丸史跡庭園へ行くのと同じ道だ。

思ったより石垣が多い

二の丸史跡庭園へ行く途中、石垣に囲まれながら進みます。

二つの門跡を通ります。何しろ藩主が住んでいる二の丸や本丸まで行けるのですから最新の防御が施されていました。

二つ目の門、槻門(けやきもん)跡のところで本丸へ向かうのと二の丸史跡庭園へ進む選択場所があります。

今回は二の丸史跡庭園へ進むことにしました。

二の丸史跡庭園へは新型コロナ感染防止策をクリアしないと入れない

二の丸史跡庭園

二の丸史跡庭園へはこの門から入ります。この門の奥に新型コロナ感染チェック場所があり、体温と連絡先などを記入しないと入れません。

天守閣も同じような手続きだそうです。

多くの人が訪れるので濃厚接触者確認のため連絡先記入もあるのでしょうね。

二の丸史跡庭園は単なる庭園ではない

元は本丸の防御、藩主の御殿などがあったそうです。

建物の配置跡を庭園にしています。

二の丸史跡庭園説明板

この二の丸史跡庭園の場所は明治になって軍が管理。戦後は一時学校だったそうです。

その後発掘調査で今のような庭園として保存しているそうです。

大きな大井戸の遺構も発掘。防火用の水を貯めていたそうです。

大井戸遺構の説明板
このような庭園もあります

防御も完璧

二の丸御殿の正式な門(四足門)も再現されています。藩主もここから本丸へ登られたようです。

二の丸も防御がすごい。本丸への道も石垣が多く用いられている。

松山城恐るべし。

二の丸史跡庭園の模型

本丸天守閣への登城を諦める

完璧な防御の松山城本丸へは登るのを諦め、三の丸を散策することにしました。

城山公園(三の丸)を攻略

本丸のある山も城山公園ですが、今回は三の丸のあった場所を巡ります。

といっても歩いて帰るだけのことですが。

三の丸の周りは堀と土塁で守られていました。現在も一部を除いて堀も土塁も健在です。

戦後堀を埋めろと占領軍から言われたそうですが、市民の反対で一部だけ埋められたそうです。

堀と土塁

三の丸だけでも結構な広さ。山がなくてもここに天守閣建ててもいいような感じの松山城です。

明治以降多くの城下町では、道路など作って堀や城跡を埋めてしまうこと多いですが、松山は結構保存がいいですね。

市民が松山城を愛しているのですね。

松山を去る時が来ました

JR松山駅まで戻ってきました。朝は曇っていたのですが日中は晴れて暑かったです。疲れました。

松山13:26発特急しおかぜ20号で帰ります。

松山城天守閣のある山上へは登れませんでしたが、麓の三の丸跡や二の丸史跡庭園を見ることができてよかったです。

しかも麓から山上の松山城天守閣の一部の建物も見ることができました。

あとでテレビで松山城の特集をやっていました。本丸へ行かなくて正解でした。

松山城本丸は見るところ多く時間がかかりそうです。

今回もし登ったとしてもすぐに降りてこなければならず、中途半端になるだけでした。心残り大だったことでしょう。

そう思うとこれでよかったのです。もう松山へは行けないと思います。

今回松山城の一部ですが訪れることができたので、残りは本やテレビなどで楽しみます。

JR多度津駅に到着

多度津駅に15:23に到着しました。

さすがに2日目。疲れました。3日目は徳島です。

お疲れ様でした。